ヨガはサンスクリット語(古代インド語)で「軛(くびき)をつける」という意味を持ちます。荷台を引く牛馬の頸の後ろにかける横木のことを「軛」というのですが、
ヨガにはその軛を装着する、つまり牛馬と荷台を結合する、結びつけるという意味があります。精神統一、心を一点に集中させるという意味が込められています。
ヨガだけでなく、東洋では人の心を牛馬に良く例えます。馬牛は常に忙しく動きまわり、その性質が私たちの心の動きと似ているところがあるからでしょう。
そのような世話しない心を一点に結び付けて集中させる、それが「結合」の意味です。それだけではなく、「結合」の意味には心と身体を結びつける、
自分の心と他人の心を結びつける、同時に自分と宇宙を、そしてあらゆるものを統合する、など色々とあります。
ですが、さまざまな意味合いの中で共通しているのは、「調和の心をつくる」という事です。なので、ヨガは対立心、競争心を持って行うものではなく、
調和して溶け合うという気持ちで行います。ヨガという言葉には、この気持ちの持ち方が目指すべき境地ということが示されています。
ヨガで得られるものは、柔軟性、健康促進、ダイエット効果と色々ありますが、このように内心の調和、安定を目指すという点が他のエクササイズと
違うところです。