ラージャはサンスクリット語で「王様」という意味です。なので、ラージャヨガは
「ヨガの王様」、または「王道ヨガ」という意味合いになります。「古典ヨガ・
瞑想ヨガ」などとも呼ばれます。
ラージャヨガは、ヨガの最初のスタイルとして紀元前二世紀頃生み出されました。
そのころのヨガは、あまり動きが取り入れられていなく、ひたすら坐禅で座り、
純粋な瞑想を続けるのがヨガとされていました。禅寺で見かける禅などが、この
初期のヨガのスタイルを残しているといえます。
ラージャヨガも、瞑想を中心に行われるのですが、同時に心と深い結びつきのある
姿勢、そして呼吸を取り入れながら行われます。この総合的な考え方は八支則と
いうシステムにまとめられています。ラージャヨガだけでなく、様々なほかのヨガスタイルにも取り入れられています。
八支則とは:
1.禁戒(ヤマ) 日常生活の中で行なわぬべきこと
2.勧戒(ニヤマ) 日常生活の中で行なうべきこと
3.坐法(アーサナ) 理想的な姿勢の取り方
4.調気(プラーナーヤマ) 理想的な呼吸の取り方
5.制感(プラティヤハーラ) 感覚のコントロール
6.集中(ダラーナ) 集中を行うための努力
7.瞑想(ディヤーナ) 集中を自然に深めていく
8.三昧(サマーディ) 集中の対象と調和していく